MSL制度認証事業
近年、海外では医薬品の市販後のエビデンス構築や、疾患・治療領域における高度な医学的・科学的情報の提供等を行う新しい職種としてメディカルサイエンスリエゾン(Medical Science Liaison:MSL)が注目されており、我が国においてもその人数が急速に増加しています。
MSLは今後の製薬企業活動において重要な役割を担うことが期待されることから、今般、一般財団法人日本製薬医学会(The Japanese Association of Pharmaceutical Medicine:JAPhMed)では、その活動が営業の販売促進(プロモーション)とは異なる位置づけにあることを明確にし、また、高い医学・科学性をもとに医療の発展に資することを確実にするために、企業のMSL認定制度に対する第三者認証機関としての活動を開始しました。
この認証に際しては、
- 販促活動からの独立性(コンプライアンス体制)
- 医学・科学性
- 教育体制
の3つの観点から評価基準を構成しており、それぞれの細部にわたって評価の視点と要素について定めています。
認証審査では、これらの評価基準に従って書面調査と実地調査を行い、申請企業におけるMSL認定制度が適切に実施されているかどうかを評価します。
日本製薬医学会は、MSL認定制度を持つ企業各社に対して認証申請を推進するとともに、現時点ではMSL認定制度を定めていない企業に対しても今後の制度設計の相談を受けることで、我が国における適切なMSL活動の発展に貢献していきたいと考えています。