医薬品などの医療技術の価値を有効性や安全性に加えて、経済・社会的な観点も含め、さまざまな側面から評価するプロセスである。諸外国では公的医療財源の効率的な利用を目的としてHTAにおける経済的な観点（費用対効果）が特に重視されており、英国などでは1990年代より償還可否や価格設定などの意思決定に利用されている。日本では、公的医療保険における医療技術の経済的な観点からの経済的評価に関して、費用対効果評価制度（日本版HTA）が2019年より導入された。