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メディカルアフェアーズ(Medical Affairs)
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製薬企業等は、目の前の患者さんに最善の治療を提供する医療現場からの要望に応じて、当該医薬品等(医療用医薬品、医療機器、再生医療等製品)の薬事承認の範囲にかかわらず、科学的根拠に基づく正確な情報を医療の現場に届けることが必要です。
営業やマーケティング本部(Sales & Marketing;S&M)に所属するMedical Representative(MR)は、自社医薬品の「適正使用」のための情報収集・提供を主として活動しています。日本でもここ数年、より高い疾患領域の専門知識等を活用して医療現場のニーズを満たすための機能組織として、メディカルアフェアーズ(Medical Affairs;MA)が注目されています。
MAは米国の製薬企業においては約半世紀前からその機能組織が存在しています。その主な役割は、販売促進活動とは異なるメディカル戦略の構築と実行、有効性・安全性情報の収集・分析、医学薬学専門家との意見交換、当該医薬品等に関するエビデンスの構築、疾患の啓発活動、医学専門家としての資材(情報提供資料)の検証、アンメットメディカルニーズ(未だ確立されていない治療方法や医療ニーズ)を発掘し解決する等の社会貢献を主目的としたものです。これら社会貢献のためには、MAは医学薬学知識専門家集団であることが求められ、その活動は中立的で、透明性が高く、信頼していただけるものでなければなりません。
どんなに優れた医薬品等であっても、使用方法を誤ると患者さんに不利益を生じさせるだけでなく、その存在価値まで脅かしかねません。自社の利益を優先する視点にとらわれず、疾患領域の将来を見据えたメディカル戦略の策定と実行にMAの存在価値があります。 MAは、Health Care Professional (HCP)と試薬企業等、研究開発(Research & Development;R&D)とS&M及び日本と海外等の間の架け橋となり、製薬企業等の中枢としての重責を担う機能組織として、今後さらなる活躍が期待されています。