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報告:関西部会(5/24)の報告レポートを掲載しました
さる5月24日に日本製薬医学会関西部会が下記の演題にて開催されました。その模様と内容を一部ご紹介いたします。
↓講師のブルーノ・ロッシ先生
演題:"Why did Bayer set up HEOR (Health economics & Outcome research)unit.
"「バイエルは何故HEOR(医療経済評価)部署を設立したのか」
副題:" Cooperation with Medical affairs and Product devcelopment withbasics of health economics"
「医療経済評価を基本とするメディカフアフェアーズ部門と開発部門の連帯」
講演:バイエル薬品 経営企画本部長 ブルーノ・ロッシ先生
在日経験が長いブルーノ・ロッシ先生は日本語で講演していただきました。
参加者:25名前後
<まとめ>
1. HEORの薬剤経済性の評価については申請時に添付することが出来るが日本ではあまり薬価に直結しないため、それほど活発ではない。しかし再算定や薬価改定の時、経済評価も含め必要なデータとして提出が可能。
2. 現時点の問題としては、大規模DBなどは費用の問題。また厚労省の高度先進医療を含め、薬剤経済のガイドラインがあげられる。
3. 日本独自のPMSのシステムを利用してOutcome研究も可能である。
4. 今後は患者報告にもとづくPRO(Patient-reported outcome)などの点からもまた疾病管理の点からも予防、検診データの活用は求められる。
5. HEORに新たに取り組むよりは既存のデータなどを活用して、HEORの活動が求められるが、現在のところ専門家が少ないので、やはり今後は人材育成も必要。
また従来の「安全性」中心のPMSだけではなく、海外のHEORの状況も含め大変参考になりました。
Healthcare Outcomes Reseachについては今月末に下記のイベントがあります。ご興味のあるはぜひご出席ください。
第5回ヘルスアウトカムリサーチ支援事業(CSP-HOR)年会